こんにちは。旅行と食べることが好きなkaiです。
飛行機で旅行に行くとき目的地に直接行くのではなく、他の都市を経由することがあり、これをトランジェットと言います。
1-2時間の乗り継ぎ時間であれば空港で次の飛行機を待つのもいいですが、乗り換え時間が長くなると空港でずっと過ごすには退屈だし、せっかくならば何かしたいですよね。
そんな乗り継ぎ時間が長い時は、せっかくなので経由した都市も観光してしまおう!
この記事ではイタリアのフィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港)でトランジェットをする方に向けて、ローマ・バチカンのトランジェット観光についてご紹介します。
この記事でわかること
- トランジェット観光で気をつけること
- トランジェット観光に必要な時間
- トランジェット観光のモデルプラン
トランジェット観光は乗り継ぎ時間の短時間の観光とはいえ、海外に入国するので入国審査や出国審査が必要です。
短い時間でスムーズに観光するためには事前に確認したり準備しておくといいことがあります。
乗り継ぎ時間が6時間以上あるかどうか確認しておく
飛行機の乗り継ぎ時間で観光するためには、乗り継ぎ時間が最低でも6時間は必要です。
理由は、観光以外の手続きや移動で4時間ほどかかるためです。
観光以外の手続きなどにかかる時間は以下の通り。
到着して飛行機を降りてから手続きを終えて入国するまで | 1時間 |
空港から目的地のある市内までの移動 | 1時間 |
市内から空港までの移動 | 1時間 |
空港についてチェックインや搭乗手続き | 1時間半〜 |
合計 | 4時間半〜 |
乗り継ぎ時間が4時間未満では移動や手続きだけでほとんど観光することができません。
少ない乗り継ぎ時間で無理に観光しようとすると最悪の場合、飛行機に間に合わないこともあるので、乗り継ぎ時間が4時間未満の場合は空港で次の飛行機を待つのが無難です。
訪れる観光地を1〜2ヶ所に決めておく
乗り継ぎ時間が6時間だとすると、行くことのできる観光地は1〜2ヶ所です。
観光地に到着して、ゆっくりせずにすぐ他の観光地に移動すれば3ヶ所以上回ることもできますが、それでは十分に楽しむことができません。
ましてローマは芸術的な建物や絵画、彫刻がたくさんあるところなので時間をかけて鑑賞する方が楽しめます。
ローマには観光名所がたくさんあってどこに行くか悩んでしまいますが、トランジェット観光では訪れる観光地を1〜2箇所に絞ることが大切です。
また、観光地を回ることを目的とするのか、食べ物を食べることを目的とするのかトランジェント観光の優先順位を決めておくとスムーズに観光ができると思います。
飛行機に預けた荷物を受け取る必要があるか確認しておく
出発地から目的地まで飛行機に預けた荷物を受け取る必要がないことが多いです。
しかし、乗り継ぎ場所で航空会社が変わる場合など、飛行機に預けた荷物を乗り継ぎ地点で一度受け取らなければいけないことがあります。
この場合は入国審査を通過した後に荷物を受け取ります。
観光することに夢中になり荷物がなくなってしまっては元も子もないので、自分が荷物を受け取る必要があるのかどうか事前に確認しておきましょう。
トランジェットビザは必要かどうか
短時間の入国でもビザの取得が必要な国もあります。
その場で発行してもらえるところもありますが、事前に申請が必要な場所もあるので確認しておきましょう。
ローマ・イタリアのトランジェット観光の主な流れは以下の通りです。
- 入国審査、荷物の受け取り(必要な場合のみ)
- 空港からローマ市内へ移動
- ローマ・バチカンで観光や食事
- ローマ市内から空港へ移動
- 出国手続き、チェックイン
- イタリア出発
ブラジルのリオデジャネイロからローマに6:45到着、ローマから日本に15:05出発の飛行機を予約していました。
トランジェット観光に使える時間は全部で8時間20分。
空港に到着してからローマを出発するまでの僕の旅程を紹介します。
AM6:30 ブラジルのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港からローマのフィウミチーノ空港に到着
ブラジルから日本まで同じ航空会社ITA airwaysの飛行機を予約していたので、預けた荷物を受け取る必要はなく、飛行機を降りてすぐ入国手続きに向かいました。
早朝にもかかわらず入国手続きには長い列が。
ですが僕はその長い列には並ばす、電子ゲートで入国手続きをしました。
入国審査の際、日本や韓国、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド国籍の14歳以上であれば電子ゲートが使えます。
電子ゲートでの入国は対象者が限定されているためかこちらには列がなく、すぐに手続きをすることができました。
ただ、電子ゲートのパスポート読み取り機はだいぶ反応が悪いようで、パスポートをしっかり押さえつけないと反応しませんでした。
電子ゲートを通過し、検査官からパスポートにスタンプを押してもらったら入国手続き完了は完了です。
AM7:40 空港からローマ市内まで移動
ローマ市内までの移動方法はタクシーやバス、電車があります。
フィウミチーノ空港からテルメニ駅までの料金と所要時間は以下の通りです。
交通手段 | 所要時間 | 料金 |
空港鉄道 レオナルドエクスプレス | 32分 | 14ユーロ |
空港鉄道 ローカル線 | 50分(乗換時間を含む) | 8ユーロ |
バス | 50分 | 6~7ユーロ |
タクシー | 45分 | 34~46ユーロ |
今回は観光時間を優先して、最も早くローマ市内まで行ける空港鉄道で行きました。
電車の切符は券売機か窓口で購入可能できます。
空港鉄道の券売機は日本語対応ではありませんでした。
英語には対応しています。
空港から市内中心部にあるテルメ二駅まではローカル線で片道8ユーロ。
ローカル線だと空港からテルメ二駅まで直接行く列車はなく、Transtevere駅で一度乗り換えが必要でした。
列車に乗車して少しすると車掌さんが来て切符を切ってくれます。
無くしたりカバンの奥にしまってしまわないように、注意してください。
座席の指定はなく、空いている席に自由に座って大丈夫でした。
列車の車内には電子画面があり、到着時間や車両内設備の位置などを確認できました。
地図で現在位置を表示してくれるのは視覚的にも分かりやすくていいですね。
ローマでは乗車時は機械に切符をかざしましたが、降りる時は切符を機会にかざさずにそのまま改札を出て大丈夫でした。
AM8:55 テルメニ駅からサン・ピエトロ大聖堂へ
今回僕がトランジェット観光で行くことにしたのはバチカン。
バチカン市国は「世界最小の国家」と言われています。
バチカンのサン・ピエトロ大聖堂の最寄り駅は地下鉄A線のオッタヴィアーノ駅なので、テルメニ駅で地下鉄に乗り替えて移動です。
テルメニ駅のローカル線降車場所から地下鉄駅までは数百メートル歩きます。
地下鉄の乗車券は券売機で買えます。日本語対応でした。
テルメ二駅からオッタヴィアーノ駅までは片道2ユーロ(乗車賃1.5ユーロ)。
発行するとカードが出てきます。
最初はこのカードの発行手数料0.5ユーロがかかりました。
2回目以降はこのカードにチャージして地下鉄が乗れます。
AM9:15 ヴァチカン市国に入国
バチカン市国で訪れたのはサン・ピエトロ大聖堂。
カトリックの総本山と言われる場所です。
歴史や施設の詳しい解説はサン・ピエトロ大聖堂ホームページで見ることができます。
公式サイトはイタリア語ですが、Google翻訳を使えば日本語で読むことができます。
サン・ピエトロ大聖堂は入場料が無料。
入場するにはセキュリティチェックがあります。
朝早くすでに列ができていましたが、10分ほど列に並んでスムーズに入場ができました。
他のサイトの情報では入場にかなり時間がかかったり、優先的に入場できるチケット(どこで入手できるかは分かりません)があったりという情報もあります。
入場に時間がかかると思っておいた方がいいかもしれません。
サン・ピエトロ大聖堂の中に入ると中は広くて天井も高いです。
壁から天井までの至る所に絵画や彫刻といった美術品で覆い尽くされていました。
さすが美術大国。
これが無料で見られるのは凄すぎます。
美術好きにとってローマはたまらないですね。
サン・ピエトロ大聖堂だけでも見どころがありすぎます。
正直ローマとバチカンはトランジェット観光で回るにはあまりにも時間が短すぎました(笑)。
大聖堂の内部は自由に写真を撮って大丈夫です。
サン・ピエトロ大聖堂にはクーポラというヴァチカン市内を見渡せるドームがあります。
ここに入るのは料金が必要になります。
料金はエレベーター利用の場合10ユーロ。
階段で上に上がる場合は8ユーロ。
エレベーター利用の場合でも頂上までの320段の階段を登る必要があります。
僕は階段のチケットを購入しましたが、階段は思った以上にしんどかったです。
1月下旬の冬に行きましたが、頂上に着く頃には汗をかいていました。
頂上までは狭くて長い階段を登らないといけないので、少しでも楽なエレベーター利用のチケットを買うことをお勧めします。
頂上まではかなり狭くて斜めになっている階段を登っていきます。
ドームの壁に沿って階段があるんだなと感じられます。
階段は狭くて距離も長いので、スーツケースや大きい荷物を持っている方は登ることができません。
大きな荷物を持っている方は駅や空港で預けてから来るようにしましょう
ドーム頂上からはバチカンとローマ市内を見渡すことができます。
とても素晴らしい眺めです。
歴史と芸術、美しい景観を見ることのできる素晴らしいスポットでした。
AM11:00 イタリアンを食べる
イタリアに来たからには本場のイタリアンを食べずには帰れません。
ヴァチカンから歩いて5分くらいにあるレストランへ行きました。
食事は店内ですることも、外のテラス席ですることもできます。
僕はせっかくのヨーロッパなのでテラス席に座らせてもらいました。
1月なので外は少し寒かったですが、店員さんが小型ヒーターを席に持ってきてくれたので、暖かくなりました。
このお店はパンやコーヒーなども売っており、テイクアウト利用をする地元のお客さんもいました。
食事のメニューはこんな感じです。
店員さんにおすすめを聞き、ピザとパスタ、ワインを注文しました。
パスタはAmatriciana(Bacon tomato sauce and cheese)とcacio e pepe(Two kind of cheese and black pepper)、ピザは定番のMargheritaを注文しました。
ローマでは「カルボナーラ」、「アマトリチャーナ」、「カチョ・エ・ぺぺ」が3大パスタと言われているそうです。
パスタは少し硬めの茹で加減で太め、シンプルな材料で作られていますがそれゆえに素材の味がしっかり味わえました。
ピザはしっかり焼かれたパリパリの生地と上に乗ったトマトソースと濃厚なチーズがとてもマッチしていて、ワインの進む美味しさでした。
料理はどれもとても美味しかったです。
近所にあったら週1では必ず行きたいくらいです。
サイゼリアの5倍くらいは美味しかったと思います(笑)
お会計は2人で47ユーロ(7,688円)。
旅行時の円-ユーロ為替は1ユーロ=161円の円安だったので、少し高かったです。
PM00:00 バチカンから空港へ移動。
飛行機の離陸2時間前の13時を目安に空港へ戻ります。
戻りも電車を利用しました。
空港に向かう列車はテルメニ駅頭上の看板に飛行機のマークがあるので、看板に沿って進んでいけば乗り場までスムーズに行くことができます。
ゆっくりご飯を食べたので、帰りは特急列車のレオナルドエクスプレスで空港まで戻ります。
特急列車のチケットも券売機で買うことができます。
こちらの赤と白と緑の車体の列車がレオナルドエクスプレス。
料金は14ユーロと少し高めですが、テルメ二駅から空港まで最短32分で行くことができます。
座席指定はなく自由席です。
PM13:35 空港到着
空港で飛行機の搭乗手続きをします。
リオデジャネイロから日本まで航空会社が同じだったのでチェックインの必要なく、荷物検査をのみ行いました。
空港には余裕を持って到着するがいいですが、リオデジャネイロでチェックインが済んでいることを考えると、もう少しゆっくりローマを観光できたかもしれないと思いました。
乗り継ぎの短い時間でも上手く使えば観光することができます。
直行便ではない乗り継ぎ便だと目的地に到着する時間が遅れるので億劫になりますが、乗り継ぎ地点でも観光ができると考えれば、気分も晴れてテンションが上がります!
それに目的地に行くついでにもう1都市観光できるのはお得感があっていいですよね。
ローマは見どころが多すぎて、乗り継ぎの時間だけではバチカンだけで、有名な他の観光名所には行けませんでした。
コロッセオやスペイン広場など、ローマには行きたいところがまだまだたくさんあるのでまた必ず行きたいと思います。
その時は円安が落ち着いているとありがたいです(笑)
日本からローマへの直行便ITA Airwaysについての記事も書いているので、ご興味があればこちらもご覧ください。
【搭乗記】ITA Airways 羽田〜ローマ 機内サービスや食事、座席などの紹介と乗ってみた感想